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糖尿病の人はカンジダに感染すると重症化しやすいというのは本当?

2020年02月19日
困っている女性

糖尿病は血液の病気で、発症すると感染症にかかりやすくなると言われています。さらにその感染症が重症化するリスクも高いと言われています。

糖尿病になると、血糖値が高くなります。血糖値が上昇すると、白血球などの免疫細胞の機能が低下、雑菌を駆除したり侵入を防ぐ力が弱まります。免疫力の低下は雑菌の侵入と繁殖を許してしまうため、感染症になりやすくなるのです。糖尿病からくる感染症には皮膚の感染症や歯周病、尿路感染症そして呼吸器の感染などが挙げられます。免疫力が低下しているため、時には予想外の場所に発症することもあります。

糖尿病は、合併症を引き起こすことでも知られていますが、普通の人が病気になるよりも、症状を悪化させる傾向があります。これは血糖値のコントロールが上手くできなくなることで、真菌や雑菌を思うように退治できなくなるということが理由と考えられています。

カンジダは、糖尿病患者が感染しやすい皮膚疾患の一つです。この症状に神経障害や血液障害がありますが、これらの症状が出ると、神経の感覚が鈍くなったり乾燥したり、血流が悪いため体の隅々に栄養が届きにくくなります。そうすると皮膚組織が感染症のリスクに晒されます。特に陰部の皮膚は薄いため、感染しやすい場所と言われています。

糖尿病治療薬のSGLT2阻害薬が原因になることもあります。SGLT2阻害薬を服用すると、大量の糖分が尿中に排出されることになるからです。血糖値のコントロールが上手く出来ないことが、カンジダ症の重症化につながります。糖尿病患者にとってカンジダ症の治療はやっかいなものになります。病状を悪化させる恐れがあるという理由で、市販されているクリームを使用できないなど使用できる薬は制限され、必ず医師の指示に従った治療が絶対になります。

血糖値のコントロールが良好である期間は、カンジダ症も鎮まりますが、悪くなった途端に再発するなど、食道や膣、口内にカンジダを再発を繰り返すケースも報告されています。血糖値のコントロールが悪化している状態では、抗真菌薬の効果も半減してしまい、なかなか思うように治療が進みません。使用している薬がカンジダ症を誘発するものもあるため、時には同時に治療が難しいこともあります。

水虫も糖尿病患者がかかりやすい皮膚病の一つですが、同時にかかった場合、更に治療が困難になります。水虫になると足の裏などに細かい水ぶくれが出来ますが、それを潰すと、感染が広範囲に広がります。破裂した水ぶくれから出た細菌に感染すると、糖尿病壊疽に発展するリスクが高まるため、水虫の治療もおざなりにはできなくなります。